東京都内で現在インフルエンザとともに猛威を振るっている「リンゴ病」という病気を知っていますか?
東京都内では、1医療機関当たりの患者報告数は、前の週から約57%も増加しているんです。
初めて耳にした人の中には、「りんごに関係がある病気?」と思う方もいるかもしれません。
リンゴ病はウイルスが原因で発症する感染症で、子どもを中心に広がりやすい病気です。
しかし、大人にも感染する可能性があり、特に妊婦の方や免疫が低下している人には注意が必要です。
この記事では、リンゴ病の初期症状、進行することで見られる特徴的な症状、家庭での対策や予防方法について詳しく解説します。
リンゴ病とは?
リンゴ病とは、正式名称は伝染性紅斑(でんせんせいこうはん)と呼ばれ、主にヒトパルボウイルスB19というウイルスが原因です。
このウイルスは主に飛沫感染や接触感染によって広がります。
名前の由来は、頬が赤くなる症状がまるで「リンゴ」のように見えることから名付けられました。
リンゴ病の症状
初期症状
リンゴ病は感染から症状が現れるまでに1~2週間程度の潜伏期間があります。
初期症状は風邪に似ており、以下のようなものが一般的です:
- 軽い発熱
- 頭痛
- のどの痛み
- 倦怠感
この段階では、リンゴ病と気づかないことが多く、周囲に感染を広げてしまう場合があります。
特徴的な症状
初期症状が治まった後、数日から1週間ほど経つと、次のような症状が現れます:
- 頬が赤くなる発疹
両頬が赤くなり、「リンゴのよう」と表現される特徴的な症状です。
痛みやかゆみはほとんどありません。 - レース状の発疹
発疹が腕や脚、体幹部に広がり、網目状のレース模様のように見えることがあります。
症状が長引く場合
大人が感染した場合、関節痛や手足の腫れを訴えることがあり、これらは数週間続くこともあります。
また、妊婦が感染した場合には胎児に影響を及ぼすリスクがあるため注意が必要です。
リンゴ病の対策と予防
家庭でできる対策
リンゴ病には特効薬がないため、主に症状を和らげる対処療法が行われます。
- 発熱時のケア
解熱剤(アセトアミノフェンなど)を使用して体温をコントロールしましょう。
ただし、医師に相談することをおすすめします。 - 十分な水分補給
発熱による脱水を防ぐためにこまめに水分を取ります。 - 安静にする
免疫力を高めるため、無理せず休養を取ることが重要です。
予防方法
リンゴ病はウイルス感染によるため、予防が最も効果的です。
- 手洗いの徹底
石鹸でしっかり手を洗い、ウイルスの拡散を防ぎます。 - マスクの着用
飛沫感染を防ぐため、人混みではマスクを着用しましょう。 - 感染者との接触を避ける
特に妊婦や免疫が弱い人は、感染の可能性がある人との接触を避けることが重要です。
リンゴ病が話題になる理由
リンゴ病は一般的には軽い病気とされていますが、一部の人々にとっては重篤な合併症を引き起こす可能性があるため注意が必要です。
特に妊婦や慢性疾患を持つ人に感染すると、次のようなリスクが報告されています:
- 胎児水腫
妊娠中に感染すると、まれに胎児に影響を与え、貧血や心不全を引き起こすことがあります。 - 重症化する可能性
免疫不全の患者では、ウイルスが骨髄に影響を与え、重篤な貧血を引き起こすことがあります。
これらのリスクを考えると、適切な予防策を取ることがいかに重要かが分かります。
まとめ
リンゴ病は一見すると軽い病気に思えますが、妊婦や免疫力が低下している人にとっては特別な注意が必要な病気です。
以下にポイントを簡潔にまとめます:
- りんご病はヒトパルボウイルスB19が原因の感染症。主に飛沫感染や接触感染で広がる。
- 初期症状は風邪に似ており、頬が赤くなる発疹が特徴的。大人では関節痛を伴うことも。
- 予防の基本は手洗い、マスク着用、感染者との接触を避けること。
- 妊婦や免疫不全者は特に注意が必要。早めの医師相談を心掛ける。
日々の予防がリンゴ病の拡大を防ぎ、家族や自身を守ることにつながります。
少しでも不安があれば、医師の診断を仰ぐようにしましょう。
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