最近、オンラインショッピングやアプリの登録で「なんかおかしいな」と感じたことはありませんか?
ちょうどぱんだは最近、いつもは利用しないECサイトでPCを購入しようとしていた際に実体験がありました。。。
購入するはずじゃなかったのに気づいたら商品がカートに入っていたり、解約がやたらと面倒だったり…。
そして、他にも中国の某大手ECアプリでも、3商品が無料になるからと追加していくと、
他の商品を一定額以上買わなければならないという誘導に・・・
実は、こうした状況は「ダークパターン」と呼ばれる手法が原因かもしれません。
「ダークパターン」は、ユーザーを意図的に誤解させ、思いもよらない行動を取らせるデザインで、日常的に使っているサービスの中にも隠れていることが多いのを知っていましたか?
この記事では、そのダークパターンの仕組みや、種類、そして引っかからないための対策についてお届けいたします。
1. ダークパターンとは?
まず、ダークパターンが何なのかから説明すると、「ダークパターン」とは、ウェブサイトやアプリのデザインにおいて、ユーザーが本来望んでいない行動をさせるように仕組まれたデザインやインターフェースのことを指します。
例えば、ウェブサイトで「今すぐ買う」を押したつもりが、実はサブスクリプションに加入してしまったり、解約手続きを行おうとしても、ボタンが見つからない…。
そういった状況がまさにダークパターンです。
企業にとっては、売上を上げるための戦略かもしれませんが、ユーザー側としては不信感を抱いたり、時間を無駄にする原因にもなります。
このようなデザインは一見合法ですが、道徳的には問題があるとして、特に近年では注目を集めています。
2. ダークパターンの種類
ダークパターンにはさまざまな種類が存在します。
ここでは、その中でも特に一般的なものをいくつか紹介いたします。
a. 隠れたコスト
商品を購入しようと進めていくと、最後の支払い段階で突然高額な手数料や送料が追加されることがあります。
これが「隠れたコスト」のダークパターンです。
初めは安いと感じて購入しようとしたものの、最終的に意図していない金額を支払う羽目になってしまうことがあります。
ぱんだが冒頭に記載した内容は、まさに中国の某大手ECサイトはこれに当てはまるのではないかと考えています。
b. ミスリーディングなボタン配置
例えば、解約ボタンが非常に見つけにくい場所に配置されていたり、わざと小さな文字で表示されているケースがあります。
ユーザーが解約するのを面倒に感じ、結局そのまま使い続けるように仕向けるものです。
c. 不要な個人情報の収集
サービスに登録する際、必要以上の個人情報を求められることがあります。
誕生日や住所、電話番号など、本来そのサービスに関係ない情報を収集するための手法で、
多くの場合、これらは広告目的で利用されることが多いです。
こうした不必要な個人情報を要求される場合は、注意が必要です。
d. フォースド・コンティニュイティ
無料トライアル期間が終わると、自動的に有料版に移行し、知らないうちに課金されてしまう手法です。
無料トライアル期間の申し込み時に、クレジットカードの登録をする場合は特に気を付ける手法ですね。
こちらの場合、解約が非常に難しく、しばらく課金され続けてしまうことがあります。
e. デフォルトで選ばれているオプション
サブスクリプションやニュースレターの購読があらかじめ選択されている場合、知らない間に登録されてしまうことがあります。
気をつけていないと、いつの間にか不要なサービスに登録されていることも。
特にページスクロールが長い場合かつ、必要情報の部分のすぐ下に「登録」や「購入」ボタンがあると押してしまいがちですが、ページは最後までスクロールして確認するべきです。
3. ダークパターンへの対策方法
では、ダークパターンに引っかからないためにはどうすればいいのでしょうか?いくつかの対策方法を紹介します。
a. よく確認する習慣をつける
ダークパターンを防ぐためには、まずは常に疑ってかかることが大切です。
特に購入や登録の際には、細かい部分まで目を通す習慣をつけましょう。
支払いの最終確認画面では、金額やオプションが追加されていないかを確認することが重要です。
デフォルト選択オプションは、メルマガの購読などでよくよく見受けられる手法のため、
ページは最後まで確認したうえで購入、登録をしましょう。
b. 自動更新の確認
無料トライアルやサブスクリプションサービスを利用する際には、自動更新の設定に注意しましょう。
多くのサービスでは、トライアル期間が終わると自動で課金が始まります。
利用し続けるつもりがない場合は、事前に解約方法を確認しておくことが大切です。
解約ページを先に確認しておくこともポイントで、ぱんだもサブスク登録をする場合は、
必ず解約ページを確認してから登録をしています。
c. 個人情報の提供を最小限にする
サービスに登録する際には、必要最低限の情報だけを提供するようにしましょう。
不要な項目があらかじめ選択されている場合は、しっかりと確認してチェックを外すようにしてください。
プライバシー保護のためにも、このような意識が重要です。
d. トラッキング防止ツールの活用
ウェブサイトによるユーザー追跡や、個人情報の収集を防ぐためには、ブラウザの拡張機能やトラッキング防止ツールを利用すると良いでしょう。
近年ではクッキーの同意をしないと非常に見ずらいサイトも多いですよね。
何回も見ていると煩わしくなり、よく内容を確認せずに同意をしてしまいがちですが、
これにより、ウェブサイトが個人データを勝手に収集するのを防げます。
4. ダークパターンに引っかかってしまった場合の対処法
万が一、ダークパターンに引っかかってしまった場合、どう対応すれば良いかも知っておくことが大切です。
a. 返金や解約を速やかに依頼
気づかないうちに不要なサービスに登録されてしまった場合は、すぐにカスタマーサポートに連絡して返金や解約の手続きを行いましょう。
意外とサポートが迅速に対応してくれる場合もあります。
まずは落ち着いて、解約の方法を確認してみましょう。
b. 消費者保護機関に相談
返金や解約が難しい場合、消費者保護機関に相談するのも一つの手段です。
日本国内では、消費者庁や各地方自治体の消費生活センターが、トラブルに対して助けてくれることがあります。
c. クレジットカードの支払いを停止する
サブスクリプションなどの自動引き落としが発生してしまった場合、解約ができない場合はクレジットカード会社に連絡し、支払いの停止を依頼することも検討しましょう。
d. 口コミサイトやレビューを確認する
特定のサービスやウェブサイトがダークパターンを利用しているかどうかは、他のユーザーのレビューを確認することで分かる場合もあります。
事前に情報収集をしておくことも大切です。
特にぱんだは、普段利用しないECサイトやネットショップを利用する場合は「サイト名 評判」と検索する癖をつけるようにしています。
まとめ
私たちが日常的に利用しているウェブサイトやアプリには、知らないうちに私たちを不利益に誘導するダークパターンが隠されていることがあります。
意識しておかないと、思わぬトラブルに巻き込まれることも。
自分を守るためにも、まずは常に注意深く行動し、怪しい部分がないかを確認することが重要です。
何かあった際には、早めに対応し、場合によっては消費者保護機関などの助けを借りることも検討しましょう。
- ダークパターンとは、ユーザーを意図しない行動に誘導するデザイン手法
- 代表的な種類には「隠れたコスト」や「フォースド・コンティニュイティ」がある
- 引っかからないためには注意深く確認し、自動更新や個人情報の提供に気をつける
- もし引っかかってしまった場合は、速やかに解約や返金を依頼し、必要に応じて専門機関に相談する
ネットの世界は便利で豊かですが、時に罠も存在します。
少しの知識と意識で、安心して使いこなせるようになりたいですね。